【幼稚園教諭が解説】コップ飲みの進め方②~コップの飲ませ方・お悩み解決編~

おちょこの角度を調節する様子 子育て

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前回、コップ飲みの進め方①として、始めるタイミングやスプーンでの飲ませ方についてまとめているので、良かったらご参照ください。

今回の記事では、コップでの飲ませ方や私も感じた疑問についてお伝えしていきます。

進め方と手順

前回の記事で、step1、step2としてスプーンでの飲み方をお伝えしました。

今回はその続きのstepです。

step3.おちょこ

スプーンを使って一口で飲む量を覚えたら、ゴクゴクと連続して飲む動きへと移行していきましょう。

子ども用のコップといっても、まだ赤ちゃんにとっては深さがあり、口と中身との距離がつかみづらいと思います。

そのうえ、すすっている様子が見えにくいので、飲めているのかよく分からない…

コップで飲む前に、おちょこなどの小さめの器を使ってみるとやりやすいと思います。

手順はこちらです。

①おちょこにスプーンで1~2杯くらいの量を入れる。

スプーンと同じく、下唇の上にのせ、唇で挟むようにする。

おちょこを唇で挟む様子

上唇が水面にしっかり接しているか確認しながら、傾けていく。

おちょこの角度を調節する様子

どんなおちょこがよいか?

私は家におちょこがなかったので、小さめの器を使いました。

おちょこ飲みとして使った器

口で挟みやすいように、「薄い」「浅い」「口が広いもの」が使いやすいと思います。

まずは家にあるもので試してみて、使いにくい場合はこういったものを用意してみてください。

step4.コップ

おちょこに慣れてきたら、いよいよコップにチャレンジです。

手順はおちょこと一緒ですが、おちょこより深さがある分、赤ちゃんは口と中身との距離がつかみづらいと思うので、少しずつ傾けてあげるといいと思います。

又、自分でコップを支えることが難しいと思うので、パパ・ママが一緒に支えてあげてください。

息子のコップを母が一緒に支える様子。

コップ飲みに慣れてくると、自分でコップを持てるようになります。

始めは、両手で支えられるように取っ手が付いたものを使うと、赤ちゃんも持ちやすいと思います。

両手でコップを持って飲む様子

最初はこぼしてしまったり、口から出してしまったり、上手くいかないことが多いと思います。

ですが、この動きをが口の周りの筋肉を鍛え、コップを持つ動きが手先運動の発達に繋がります

どんなコップがよいか?

私は、100円ショップにも売っている子ども用の取っ手付きのコップを使っていました。

取っ手付きのコップ

このコップには、小さな穴が開いた蓋がついていて、一度に出る量を調節でき、赤ちゃんがむせるのを防ぐことができます。

私自身は使いずらかったので、蓋なしで使っていました。

コップが難しかったら、お椀などの口広いものを使ってみるのもいいと思います。

お悩み解決!

ここからは、私も疑問に思った悩みをQ&Aでお答えしていきます。

Q.コップとストロー、どっちから始めたらいい?

ストローは外出時にこぼさず水分補給がしやすいという点が良さだと思います。

ですが、私はいろんな観点から考えて、コップ飲みからスタートしました。

その理由がいくつかあります。

①母乳を飲む動きと混同しにくい。

そもそも、コップ飲みとストロー飲みでは、舌の動かし方が異なります

下の左の図が母乳やミルクを飲む動きで、右の図がコップ飲みをしている時の動きになります。

引用:pigeon magmagcoron「じぶんで飲む」の覚え方

ストロー飲みは、母乳やミルクで飲む動きと似ている動かし方をします

母乳を長く飲んでいた息子にとって、ストロー飲みをさせることは混乱を招くのではないかと思いました。

②歯並びや噛み合わせに影響しにくい。

コップ飲みを先に覚えることで、大人と同じ舌の動かし方を早くマスターすることができ、歯並びや噛み合わせに影響がでにくいといわれています。※諸説あるため、様々な意見があります。

これはお口の発達にもつながるので、大切なことではないかと思います。

③洗うのが楽で、清潔に保ちやすい。

ストローマグなど、外出時に便利なアイテムですが、ストローの仕組み的に中身に唾液が入り衛生的に気になる点や、ストローの中に汚れがたまったり、洗うパーツが多かったり、面倒な点が挙げられますます。

その点コップは、衛生面が保ちやすく、洗い物が少ないのがメリットです。

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以上で、コップ飲みの進め方②~コップの飲ませ方・お悩み解決編~を終わります。

次回は、お悩み解決の続編とコップ飲みを進めるにあたっての心持をお伝えしていきます。

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